マカオで今年2度目の有感地震―市民から報告相次ぐ

マカオ特別行政区政府地球物理気象局(地球物理暨氣象局)は22日、同日午前11時34分にマカオで有感地震を観測したと発表。市民から揺れを感じたとの報告が相次いで同局に寄せられたという。マカオで記録された有感地震は先月15日に続き今年2度目。

震源はマカオから約230キロの距離にある広東省河源市東源県、地震の規模を示すマグニチュードは4.8、震源の深さは11キロ。同局によると、主にマカオ半島の市民から揺れを感じたとの報告が多く寄せられたというが、人的、物的被害の報告などはないという。マカオ半島中心部にある本紙編集部でも、コーヒーが波打つのが分かる程度の軽微な横揺れを数十秒間にわたって感じた。

香港気象局(天文台)によると、香港では毎年平均2回の有感地震を観測しているというが、地震観測をスタートした1905年以降、一度も人的被害はないと いう。また、マカオ地球物理局によると、歴史的にも地球物理資料的にもマカオは地震頻発地区には属さないとしながらも、マカオの東側には環太平洋地震帯、 西側には雲南・ヒマラヤ山南部地震活動地区などがあり、広東省・南シナ海は過去にマグニチュード6クラスの地震が発生したエリアでもあることから、地理的 にそれらの影響を受ける地域であるとしている。20世紀以降に広東省で発生したマグニチュード5以上の地震は1905、1911、1918、1952、 1969、1987年の6回で、最大だったのは1918年2月13日に南澳で発生したマグニチュード7.3クラスの地震。

2月22日12時34分に観測された地震 (c) SMG 地球物理暨氣象局

2月22日11時34分に観測された地震 (c) SMG 地球物理暨氣象局

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun