マカオのカジノIRで違法両替に従事する「換銭党」らを重点対象とした取り締まり実施…中国人出身の男女23人の身柄拘束

昨今、マカオのカジノ施設内外において「換銭党」と呼ばれる違法な貨幣両替に従事する者が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発している。近年、マカオ警察総局では、換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、大規模掃討作戦を複数回にわたって展開するなど、取り締まりを強化して臨んでいる。

マカオ司法警察局は5月9日、コタイ地区の大型カジノIR(統合型リゾート)で「換銭党」らを重点対象とした取り締まりを実施。同局の捜査員25人を動員し、117人(男104人、女13人)に対する調査を行い、このうち違法な貨幣両替に従事していた疑いで6人及びカジノチップの両替に従事していた疑いで17人の計23人身柄を拘束したとのこと。年齢は20〜40代で、いずれも中国本土出身。司法警察局での調査を終えた後、治安警察局に身柄を引き渡すとした。

マカオ司法警察局による「換銭党」らを重点対象とした取り締まりの様子=2019年5月9日(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局による「換銭党」らを重点対象とした取り締まりの様子=2019年5月9日(写真:マカオ司法警察局)

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