マカオ国際空港でRNP-AR進入方式導入…マカオ航空が暫定採用認可得る

マカオ民航局は今年(2019年)5月24日からマカオ国際空港16滑走路でRNP-AR(特別許可を要する航法性能要件)進入方式を導入。きょう(6月13日)付でマカオ航空に暫定的な採用認可を与えたと発表した。

今後数ヶ月にわたってマカオ航空がRNP-AR進入方式を運用し、理想的な結果を得られた場合、正式認可とする方針とのこと。

従来のILS(計器着陸装置)進入方式と比較して気象条件が緩和されることから、引き返しやダイバート機会が減少し、安全運営と効率化につながると期待されている。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週4往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。

ILS進入方式(左)とRNP-AR進入方式(右)の比較(図版:マカオ民航局)

ILS進入方式(左)とRNP-AR進入方式(右)の比較(図版:マカオ民航局)


マカオ国際空港16滑走路(写真:マカオ民航局)

マカオ国際空港16滑走路(写真:マカオ民航局)

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