マカオの世界遺産「ギア灯台」が7月の毎週末に内部一般公開

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

マカオの世界遺産建築物の一部は、通常外観しか見学することができないが、年に数日の特別日に内部一般公開イベントを開催することもある。

マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月24日、同局の設立記念日にあたる海事・水務局日(7月18日)を記念し、7月の土曜、日曜日にギア灯台の内部一般公開を行うと発表した。具体的なスケジュールは、下記の通り。事前申し込みなどは不要で、見学無料とのこと。

【ギア灯台内部一般公開スケジュール(2019年)】
■日程:7月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
■時間:午前10時〜午後5時30分

期間限定で一般公開される「ギア灯台」(写真:DSAMA)

期間限定で一般公開される「ギア灯台」(写真:DSAMA)

ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台といわれる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオの紙幣デザインにも採用されるなど、港町マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛されている。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

ギア灯台のほかにも、DSAMA管轄下で通常は非公開のマカオ半島北部の青洲にある政府ドック(船渠)を7月14日(日)午前10時〜午後5時に一般公開する。また、マカオ半島南部の世界遺産・媽閣廟近くにある海事博物館についても7月13日(土)、14日(日)、18日(木)は入館料が無料となる。海事博物館ではかつてマカオの海の玄関口として栄えた内港の歴史を紹介する写真展も開催するという。

青洲エリアにある政府ドック一般公開イベントのイメージ(写真:DSAMA)

青洲エリアにある政府ドック一般公開イベントのイメージ(写真:DSAMA)

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