マカオで今年7人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はカンボジア渡航歴ある37歳中国人男性旅客

マカオ政府衛生局(SSM)は7月8日夜、マカオ域内で今年(2019年)7人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者は中国広東省東莞市に居住し、マカオを訪れていた男性旅客(37)。患者は6月23日にカンボジアへ渡航、翌24日に中国本土へ戻った後、7月4日から発熱、眼痛、筋肉痛、皮膚の発疹等の症状が現れ、6日にマカオを訪れた際に私立総合病院の鏡湖醫院を訪れ、デング熱検査のための採血を行い、7日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMでは、速やかに患者のマカオでの立ち寄り先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち、マレーシア及びフィリピン渡航歴がある3人はデング熱「Ⅱ型」だったが、カンボジア渡航歴にある感染者4人は「Ⅰ型」だった。6月28日以降に確認された感染者はいずれもカンボジア渡航歴があった。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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