マカオで今年11人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はカンボジア渡航歴ある29歳マカオ人男性

マカオ政府衛生局(SSM)は7月17日午後、マカオ域内で今年(2019年)11人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は7月に入って以降で7人目となり、いずれも輸入性の事案。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の青洲地区に居住し、マカオ半島のビジネス街にあたる皇朝地区に勤務する不動産仲介業のマカオ人男性(29)。患者は6月21日から7月7日にかけて友人とともにカンボジアの首都プノンペンへ渡航しており、マカオに戻った後の15日に発熱、眼痛、手足に発疹などの症状が出たことから、同日公立総合病院の仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診。16日にSSM公衆衛生研究所によるデング熱検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅳ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。患者はすでに熱も下がり、容体は安定し、自宅で休養しているという。患者によれば、同居の家族、友人に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、カンボジアが5人と最多で、マレーシアが2人、タイが2人、フィリピンとシンガポールが各1人。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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