マカオで2日連続チクングニア熱感染確認例出現…今年10例目の輸入性事案

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月27日未明、同月26日にマカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は2日連続。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて12例となり、内訳は当地感染が2例、輸入性感染が10例。

 同局によれば、今回感染確認された患者はマカオ半島北西部の沙梨頭海邊街にあるマンションに居住するマカオ居民の男性(67)で、8月20日から24日にかけて広東省仏山市南海区九江鎮へ旅行に出かけていたとのこと。マカオへ戻った後、25日に全身の筋肉痛の症状が現れ、26日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診。同院で受検した検査の結果が同日夜に判明し、チクングニア熱に感染していることが確認されたという。

 同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は安定しており、患者の自宅及び主な活動地点周辺で蚊の駆除作業を行う予定とした。

 今夏、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを行っているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。

マカオの公立総合病院として知られる仁伯爵綜合醫院(資料)=2025年2月本紙撮影

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