マカオの19年6月新規住宅ローン承認額約792億円…前月から53.1%増=直近3ヶ月平均では27.0%増の約551億円

マカオ政府金融管理局が8月9日に発表した今年(2019年)6月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けがプラスを継続し、商業不動産向けは下落に転じた。

今年6月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から53.1%増となる60億4000万マカオパタカ(日本円換算:約792億円)。対前月では3ヶ月ぶりのプラス。このうち、98.6%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から56.6%増となる59億5000万マカオパタカ(約781億円)。また、非居民向けについては39.4%減の8600万マカオパタカ(約11億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年4月から6月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は42億マカオパタカ(約551億円)で、3月から5月との比較で27.0%増。

また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から22.5%減の4億6000万マカオパタカ(約60億円)で、マカオ居民向けが94.1%を占めた。前年同月比では16.4%減。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から45.0%減となる41億マカオパタカ(約538億円)。こちらは対前月で4ヶ月ぶりのマイナスに。このうち、97.4%を占めたマカオ居民向けは46.1%減となる40億マカオパタカ(約525億円)。非居民向けは111.0%増となる1億1000万マカオパタカ(約14億円)に上った。今年4月から6月の月次平均値は55億マカオパタカ(約722億円)で、3月から5月との比較で3.3%減。

今年6月末時点の住宅ローン融資残高は前月から1.3%、前年同月から13.5%のそれぞれ増となる2242億マカオパタカ(約2兆9416億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から1.3%増、非居民については1.4%増。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.9%増、前年同月から2.4%減となる1913億マカオパタカ(約2兆5099億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.7%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から2.0%増、非居民についても0.7%増。

今年6月末締めの住宅ローン延滞率は0.22%で、前月から0.03ポイント下落、前年同月から0.04ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.28%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.14ポイントのそれぞれ上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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