マカオのカジノで不正行為の香港人女性ギャンブラー逮捕…結果確定後に当たり目へチップ移動

 マカオ司法警察局は8月20日、マカオ・コタイ地区のIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設にあるゲーミングテーブルにおいて配当を騙し取る目的で不正行為をしたとして香港人の自称リハビリテーション職の女(55)を詐欺容疑で逮捕したと発表。

 警察発表によれば、女は同月16日午後3時半頃、テーブルに5万香港ドル(日本円換算:約68万円)分のチップをベットしたが、ゲームの結果が確定した後に当たり目へ移動させたという。ゲーミングテーブルマネジャーが被疑者の行動に不審な点があることに気付き、監視カメラ映像を確認したところ、不正行為の形跡があったことから、警察に通報。女は現場に駆けつけた警察官によって身柄を拘束され、警察の調べに対して犯行を認める供述をしたとのこと。警察では、女を詐欺罪で検察院送致済みとした。

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約136万円)以上の高額チップも存在する。

 チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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