マカオへ向かう航空機内で現金窃盗事件連続発生…中国本土出身の男3人逮捕

 マカオ治安警察局は8月27日、同月23日にマカオへ向かっていた航空機内で多額の現金の窃盗事件が2件相次いで発生。中国本土出身の男3人を逮捕したと発表。

 最初の事件は23日午後3時頃。カンボジアからマカオへ向かっていた航空機内で現金窃盗事件が発生し、4人の乗客が合計約10万4500マカオパタカ(日本円換算:約137万円)相当の被害に遭ったたとの報を受け、マカオ国際空港着陸後、警察官が機内に入り、調査に着手。目撃者の話で、2人の男が被害者が荷物棚に収納していたバッグを物色していたことが判明。男らに事情を聞いたところ、犯行を否認したというが、所持品検査を行ったところ、様々な通貨の現金が見つかったほか、男らの座席の下や付近の荷物棚からも現金が発見されたという。

 続いて同日午後11時頃、上海からマカオへ向かっていた航空機内で、1人の乗客が着陸前に荷物の確認をしていたところ、前方座席下に収納していた合計約1万2000マカオパタカ(約16万円)入りのハンドバックがなくなっていることに気づいたという。その後、前方座席にいた男がそれを持っているのを発見し、フライトアテンダントを通じて警察に通報。マカオ着陸後、警察官が機内に入って調査を行い、ハンドバッグは無事に持ち主の元に戻されたが、被疑者は自分のものだと説明し、犯行を否認したという。

 警察では、いずれのケースも被疑者の犯行を裏付けるに足る明確な形跡があるとし、3人について加重窃盗罪で送検する方針とした。

 昨今、マカオを往来する航空機内ではしばしばスリによる被害が発生している。

被疑者の所持品及び座席下などから見つかった各種通貨の現金(写真:マカオ治安警察局)

被疑者の所持品及び座席下などから見つかった各種通貨の現金(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun