港珠澳大橋マカオ側イミグレで中古スマホ100台超の無申告持ち込み企図した香港人旅客摘発…同様の事案相次ぐ

 澳門海關(マカオ税関)は8月28日、同月17日夜、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の入境ホールにある税関検査場で大量の中古スマートフォンの持ち込みを企図した香港人の男性旅客(55)を摘発したと発表。

 税関によれば、男性は申告物なしを意味する緑色のレーンを通過したが、税関職員が呼び止め、X線検査で手荷物の中身を確認したところ、中に42台の中古スマホが入っていたことが発覚。その後、人体スキャナ検査を行った際に金属反応があり、身体に巻き付けるかたちで60台のスマホを所持していたことも明らかとなった。男性は輸入に必要な申告書類を提示できなかったため、対外貿易法違反で起訴するに至ったとした。同イミグレーション施設では、今月16日にも電動車椅子の中に大量の中古スマホと電子チップを隠して無申告持ち込みを図る事案が確認されている。

 税関では、このところ大量の中古スマートフォンの無申告持ち込み事案が複数確認されていることから、高い関心を抱いているとし、近隣地域の税関当局と連携を取り合い、今後も継続して取り締まりを強化して臨むとした。また、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオへ入境する際、「申告物あり」の赤色レーンを通過し、税関に対して必要な申告を行うようあらためて呼びかけた。

中古スマホの無申告持ち込みを図ろうとした男性旅客(写真:澳門海關)

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