マカオで今年3人目の輸入性チクングニア熱感染者確認…患者はマカオで就労するミャンマー人女性、帰省中に感染

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月4日、マカオで輸入性チクングニア熱の感染者が新たに1人確認されたと発表。

 SSMによれば、患者はマカオで就労し、マカオ半島南西部の下環エリアに暮らすミャンマー人の女性(25)で、9月1日から19日まで家族のいるミャンマーへ帰省していたという。現地滞在中の9月17日から発熱、筋肉痛、関節痛などの症状が現れ、現地の医療機関を受診し、治療を経て症状は軽減したが、19日にマカオへ戻った後、全身に発疹が出たことから、私立大型総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診。10月4日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、チクングニア熱に感染していることが確認された。現在、患者は熱も下がり、容体は安定しているとのこと。また、同居の者や職場の同僚に類似の症状は出ていないという。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 なお、マカオにおけるチクングニア熱の感染者の確認は、記録が残っている範囲で今回が5人目。1人目、2人目の感染者はいずれも2013年に確認されたもので、3人目は今年8月1日、4人目は同月10日に確認された。今年確認された最初の2人はいずれもタイ渡航歴があった。

 チクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカからヒトにウイルスが運ばれて感染するウイルス性疾患。臨床症状や感染モデルはデング熱と類似しているが、通常では死に至ることはないが、関節痛が患者に与える影響は厳重で、その状態が数週間から数ヶ月にわたって持続することもあるとのこと。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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