マカオ、国慶節連休7日間のホテル客室稼働率94.0%…対前年2.0pt上昇=1泊1室あたり平均単価は5.1%下落の約2.4万円

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデーシーズン(10月1〜7日)は年間延べ約3580万人(2018年実績)のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が10月8日夜に公表した統計資料によれば、国慶節連休7日間累計のインバウンド旅客数は前年同時期から11.5%増の98万4996人だった。内訳は中国本土旅客が9.4%増の79.8万人、香港旅客が43.2%増の13.6万人など。中国本土旅客の全体に占める割合は81.1%。

 また、国慶節連休7日間のホテルの提供客室総数は4万1015室で、平均客室稼働率は前年同期から2.0ポイント(pt)上昇となる94.0%に上った。ホテル等級別では、5つ星が1.2pt上昇の95.2%、4つ星が2.5pt上昇の92.6%、3つ星が3.6pt上昇の94.7%、2つ星が9.5pt上昇の82.4%、ペンサオン(簡易宿泊施設)が2.7%下落の75.6%。

 一方、1泊1室あたりの平均単価は5.1%下落の1842.3マカオパタカ(日本円換算:約2万4360円)にとどまった。ホテル等級別では、5つ星が1.5%下落の2235.5マカオパタカ(約2万9560円)、4つ星が22.7%下落の1195.4マカオパタカ(約1万5810円)、3つ星が3.8%下落の1211.1パタカ(約1万6010円)、2つ星が4.0%下落の941.8マカオパタカ(約1万2450円)、ペンサオンが6.7%下落の700.5マカオパタカ(約9260円)。4つ星の下落幅が大きく、3つ星との逆転現象が発生した。平均単価下落の要因については、新ホテル開業ラッシュによる価格競争、対ドルの人民元安、抗議活動が続く香港におけるホテル価格の下落などが挙げられる。

 なお、今年1〜8月累計のホテル平均ホテル客室稼働率は前年同時期から0.7ポイント上昇の91.6%となっている。マカオでは現在もホテル建設ラッシュが続いており、近い将来、供給数は現状の1.3倍となる5万室超に達する見込み。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  2.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  4.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は6月26日、中国旅遊研究院が発表した「2024年中国ツーリストアウ…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun