マカオのカジノで不正行為の中国人ギャンブラー逮捕…ディーラーの隙をみて結果確定後に当たり目へチップ置き配当得る

 マカオ司法警察局は10月8日、コタイ地区のIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設にあるバカラのゲーミングテーブルにおいて配当を騙し取る目的で不正行為をしたとして中国本土出身の自称商人の男(37)を巨額詐欺容疑で逮捕したと発表。

 警察発表によれば、男は同月2日午前2時頃、バカラテーブルを囲んでいた際、目前のゲームにベットしていなかったにも関わらず、ゲームの結果が確定した後にディーラーの隙をみて12倍配当となる当たり目の位置に1万香港ドル(日本円換算:約14万円)のチップ1個を置き、ディーラーから12万香港ドル(約164万円)分の配当を得た後、席を離れたととのこと。ただし、この出来事の一部始終を監視部門のスタッフが確認しており、司法警察局に通報。その後、男は午前9時頃にカジノ施設内で警備員に取り押さえられ、警察に身柄が引き渡されたという。男は警察の調べに対し、容疑を否認したというが、警察は男を巨額詐欺罪で送検済みとした。

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約137万円)以上の高額チップも存在する。

 チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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