マカオ、19年9月の総合消費者物価指数対前年2.73%上昇の116.64…上昇幅は前月から0.10ポイント縮小

 マカオ政府統計調査局が10月21日に公表した資料によれば、今年(2019年)9月の総合消費者物価指数(2013年10月〜2014年9月=100)は116.64となり、前年同月から2.73%上昇。上昇幅は前月(+2.83%)から0.10ポイント縮小した。

 9月の対前年における主な指数上昇要因として、外食サービス費、住居家賃の上昇及び豚肉、自動車の値上げが挙げられる。

 分類別では、教育、食品・ノンアルコール飲料の価格指数がそれぞれ5.25%、4.41%の顕著な上昇。一方、通信は2.56%の下落だった。マカオの総世帯数のおよそ5割を反映する毎月平均支出1万〜2万9999マカオパタカ(日本円換算:約13万4680〜40万4030円)の甲類消費者物価指数は116.67、3割を反映する毎月平均支出3万〜5万4999マカオパタカ(約40万4300円〜74万0680円)の乙類消費者物価指数は116.37で、それぞれ2.61%、3.74%の上昇だった。

 9月の総合物価指数は前月から0.20%の上昇。新年度学費、豚肉販売価格、外食サービス費の値上がりによって、教育と食品・ノンアルコール飲料の価格指数が前月からそれぞれ5.05%、0.95%上昇。一方、パッケージ旅行価格が下落に転じたこと、夏物レディースファッションのプロモーション販売により、レジャー・文化と衣料・履物の価格指数はそれぞれ3.25%、1.29%の下落。このほか、航空券価格の値下がりがガソリン販売価格の上昇を相殺したことで、交通価格指数は0.49%の下落。甲類消費者物価指数は0.21%、乙類消費者物価指数は0.09%のそれぞれ上昇。

 年率換算(2018年10月〜2019年9月までの12ヶ月)の総合消費者物価平均指数は、その前の12ヶ月との比較で2.72%上昇。分類別では、教育(+5.83%)、交通(+5.03%)の価格指数の上昇が目立った。甲類消費者物価指数は2.82%、乙類消費者物価指数は3.22%のそれぞれ上昇。

 今年第3四半期(7〜9月)の総合消費者物価平均指数は、前年の同じ時期から2.72%上昇。甲類消費者物価指数は2.60%、乙類消費者物価指数は3.70%のそれぞれ上昇。今年1〜9月の総合消費者物価平均指数は、前年の同じ時期から2.77%上昇。甲類消費者物価指数は2.70%、乙類消費者物価指数は3.34%のそれぞれ上昇。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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