マカオ 19年9月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.7%増の約15.6兆円

 マカオ政府金融管理局は11月5日、今年(2019年)9月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から1.3%、通知預金が2.5%のそれぞれ減少となり、M1は2.2%減。準通貨負債は1.6%増、通貨供給量M2は1.1%増の6714億マカオパタカ(日本円換算:約9兆0392億円)となった。前年同月との比較では、M1が8.2%、M2が7.2%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.9%、香港ドルが48.9%、人民元が5.4%、米ドルが12.9%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.2%増の6551億マカオパタカ(約8兆8198億円)、非居民による預金残高は1.7%増の2577億マカオパタカ(約3兆4695億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.7%増の2453億マカオパタカ(約3兆3025億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.2%増の1兆1581億マカオパタカ(約15兆5918億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.9%、48.6%、4.5%、25.2%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から1.6%増の5185億マカオパタカ(約6兆9807億円)。対外民間部門への融資は3.4%増の5739億マカオパタカ(約7兆7266億円)。民間部門へ融資額は合計で2.5%増の1兆0923億マカオパタカ(約14兆7059億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.9%、48.6%、6.8%、25.1%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年9月末時点で前月末から0.6ポイント上昇の57.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント上昇の93.1%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ52.9%、48.7%水準。不良債権比率は0.3%を維持。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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