マカオ政府統計調査局は11月29日、今年（2019年）10月の商品貿易統計を公表。

　今年10月の商品貿易輸出総額は前年同月から9.6%増の11.7億マカオパタカ（日本円換算：約159.3億円）。このうち、再輸出は10.9%増10.4億マカオパタカ（約141.3億円）で、品目別では機械設備・パーツが34.5%増だった。マカオ製の商品の輸出は0.2%増の1.3億マカオパタカ（約17.7億円）で、中でも衣類が1.7倍増。商品貿易輸入総額は3.9%増の87.6億マカオパタカ（約1190.5億円）で、コスメ・スキンケア用品、建築資材、ハンドバッグ・財布がそれぞれ60.0%、21.5%、19.2%増だった一方、携帯電話、燃料・潤滑油、小型車・バイクはそれぞれ18.6%、10.4%、9.8%減だった。同月の商品貿易赤字は75.9億マカオパタカ（約1031.5億円）。

　今年1〜10月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から4.3%増の105.6億マカオパタカ（約1435.1億円）、再輸出は6.0%増の93.7億マカオパタカ（約1273.4億円）、マカオ製の商品の輸出は7.3%減の11.9億マカオパタカ（約161.7億円）。商品輸入総額は1.8%減の727.5億マカオパタカ（約9886.8億円）。貿易赤字は2.8%減の621.9億マカオパタカ（約8451.8億円）。

　1〜10月の主要輸出先別は、中国本土が23.2%減の13.1億マカオパタカ（約178.0億円）、香港が8.0%増の68.1億マカオパタカ（約925.5億円）、米国が97.2%増の2.1億マカオパタカ（約28.5億円）、EUが2.1%減の1.6億マカオパタカ（約21.7億円）。品目別では、非紡績商品が1.8%増の97.1億マカオパタカ（約1319.6億円）で、コスメティック・スキンケア用品が77.2%増の4.7億マカオパタカ（約63.9億円）だった一方、カジノ用品は19.6%減の3.3億マカオパタカ（約44.8億円）。紡績品・衣類は44.2%増の8.4億マカオパタカ（約114.2億円）。

　主要輸入元については、中国本土が3.9%減の248.6億マカオパタカ（約3378.5億円）、EUが8.3%増の199.4億マカオパタカ（約2709.9億円）。品目別では、消費財が5.9%増の504.7億マカオパタカ（約6859.0億円）。このうち、コスメティック・スキンケア用品が35.8%増の53.9億マカオパタカ（約732.5億円）、靴類が21.8%増の21.3億マカオパタカ（約289.5億円）だった一方、燃料・潤滑油が1.4%減の60.8億マカオパタカ（約826.3億円）、携帯電話が31.3%減の40.3億マカオパタカ（約547.7億円）、建築資材が20.9%減の13.8億マカオパタカ（約187.6億円）だった。

　今年1〜10月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から1.1%減の833.1億マカオパタカ（約1兆1322.2億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）