マカオ国際空港、19年1〜11月の旅客数が対前年16%増の870万人に…通期見込みは950万人、大規模空港の仲間入り目前

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは12月4日、今年(2019年)1〜11月の旅客数が前年同時期から16%増の870万人(延べ、以下同)、発着回数が同19%増の7万1000回超に達したと発表。

 11月末時点で前年通期の実績を上回った。CAMでは、今年通期の旅客数が950万人に達する見込みで、1000万人級大規模空港の仲間入りへ向けて邁進しているとした。

 クリスマス及び年末年始の旅行シーズンを迎えるにあたり、マカオ国際空港では航空会社との新路線開設、既存路線の増便について協力を強化しており、マカオ市民とインバウンド旅客に対して選択肢の多様化を図っているとのこと。今年第4四半期の新路線として、韓国のLCC(格安航空会社)イースター航空によるチェジュ線とソウル(仁川)線が10月に就航したほか、今後も12月17日にベトナム航空によるハノイ線、12月19日に中国・東海航空による南通線、来年1月には中国・成都航空による成都線、義烏線も就航予定。また、その他の航空会社が需要が増えている台湾と日本路線で増便を予定しているという。

 マカオ国際空港では、自動チェックイン機の増設など、利用者の利便性向上につながる空港施設の改善を積極的に進めているという。このほか、クリスマスムードを盛り上げるため、旅客ターミナルビルにクリスマス装飾を施し、出発ホールでバンドによる音楽パフォーマンスなども開催しているとのこと。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)に1日2往復、大阪(関西)に1日1往復、福岡に週4往復を運航。今年12月18日からは関西線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル出発ホールで開催されているクリスマス音楽パフォーマンス(写真:CAM)

マカオ国際空港旅客ターミナルビル出発ホールで開催されているクリスマス音楽パフォーマンス(写真:CAM)

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