マカオ、無償インフルエンザ予防接種の対象を全市民に拡大へ…例年1〜3月が流行ピーク

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月5日、同月10日から無償インフルエンザ予防接種の対象を全市民(マカオ居留権を持つ満6ヶ月以上)に拡大すると発表した。前年とほぼ同時期の拡大実施で、インターネットまたは窓口で事前予約をする必要がある。

 SSMでは、今年(2019年)9月30日から乳幼児や高齢者、学校及び病院関係者ら高リスク者を対象とした無料予防接種をスタート。これまでに前年の同じ時期から5.9%多い11万1982人が予防接種を受けており、12月末までに完了する見通しという。

 SSMによれば、2019〜2020年シーズン向けに前年より3万本多い18万本の4価インフルエンザワクチンを購入したとのこと。例年、マカオのインフルエンザ流行は1〜3月に大きなピーク、6〜8月に小さなピークを迎えるといい、接種してから効果が出るまでに2〜3週間かかるため、流行ピークが到来してからの対応では遅いとして、早期の接種を呼びかけている。

 なお、マカオでは今年9月以降にインフルエンザから肺炎を併発する症例が3例報告されており、このうち2例はインフルエンザ予防接種を受けていなかったとのこと。2018-2019年シーズンは重症例が多く、死亡例もあったことから、インフルエンザ予防に対する意識が高まっている状況。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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