マカオのカジノIR併設ホテル客室内で自殺未遂…中国本土出身の男性宿泊客緊急搬送

 マカオ司法警察局の発表によれば、12月8日午前3時頃、マカオ・コタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)併設ホテルの客室内で身体に複数の切り傷のある男性が見つかり、医療機関へ救急搬送されたと治安警察局から通報を受け、現場へ捜査員らを急行させたとのこと。

 現場検証において、ベッドと床に敷かれたカーペットに多くの血痕があり、シェーバーから分離したカミソリの部分が落ちていたほか、客室内には搬送された男性のものとみられる身分証とスマートフォンが残されていたのを確認。室内に争ったような形跡は見つからなかったという。

 館内監視カメラの映像では、男性は7日午後5時30分頃に単独でチェックイン手続きを行い、そのまま現場となった客室へ入った後、何度かドアから頭を出して外の様子を伺っていたものの、外出はしていないことを確認できたとのこと。

 その後、8日午後0時40分頃にホテルのスタッフが客室を訪ねたところ、男性はベッドの上にいたといい、スタッフはゲストが部屋にいるためすぐに部屋を出たという。同日14時頃、再びホテルのスタッフがゲストの在室を確認するため部屋を訪れた際、事件が発覚したとのこと。

 司法警察局では、現場の状況及び監視カメラ映像の内容から、自殺未遂事件であると判断。男性の身元については、中国本土出身の61歳男性とした。目下、男性は搬送先の医療機関で治療を受けているという。

 マカオ治安警察局の情報では、事件が発生したのカジノIR施設はMGMコタイとしている。

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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