マカオの19年10月新規住宅ローン承認額約475億円…前月から5.4%減=直近3ヶ月平均は9.9%減の約515億円

 マカオ政府金融管理局が12月12日に発表した今年(2019年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが4ヶ月連続で減少、商業不動産向けは2ヶ月ぶりに上昇となった。

 今年10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から5.4%減の35億マカオパタカ(日本円換算:約475億円)。対前月で4ヶ月連続のマイナス。このうち、97.1%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から6.8%減となる34億マカオパタカ(約461億円)。また、非居民向けについては94.0%増の1億マカオパタカ(約14億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年8月から10月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は38億マカオパタカ(約515億円)で、7月から9月との比較で9.9%減。

 また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から6.2%減の2億5000万マカオパタカ(約34億円)。前年同月比では27.4%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から122.4%増となる64億4000万マカオパタカ(約874億円)。こちらは対前月で2ヶ月ぶりのプラス。このうち、99.7%を占めたマカオ居民向けは147.0%増となる64億3000万マカオパタカ(約872億円)。非居民向けについては94.1%減の1億8000万マカオパタカ(約24億円)。今年8月から10月の月次平均値は42億マカオパタカ(約570億円)で、7月から9月との比較で41.4%増。

 今年10月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.3%、前年同月から7.4%のそれぞれ増となる2291億マカオパタカ(約3兆1081億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.4%増、非居民については1.0%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.7%、前年同月から4.5%のそれぞれ減となる1820億マカオパタカ(約2兆4691億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.3%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から0.7%、非居民については0.6%のそれぞれ減。

 今年10月末締めの住宅ローン延滞率は0.24%で、前月から横ばい、前年同月から0.06ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.39%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.23ポイントのそれぞれ上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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