マカオの高校生966人が特別枠入試で中国の大学へ進学決める…合格者多い学部トップ3は教育、医、経済

 中国本土の一部の大学にはマカオのセカンダリースクール(日本の高等学校に相当)から進学を希望する生徒のための「マカオ保送生」と呼ばれる特別枠が存在し、清華大学や復旦大学といった超名門校、医学や芸術といった専門分野のトップ校も含まれることから、近年人気が上昇しているという。

 マカオ保送生入試に出願できるのはマカオのマイナンバー(永久居留権)及び中国本土との往来のための回郷証と呼ばれる身分証の両方を持ち、高校3年2学期までの学業成績が優秀かつ素行優良な生徒に限られ、マカオで実施される統一試験の結果によって選抜される。願書に記入できる希望進学先は1大学のみで、学部は最大4つまで選択可。なお、第1希望が不合格となった場合、合格発表後に空き枠のある大学・学部を対象にした再チャレンジ試験も用意されている。

 2020年度のマカオ保送生の受け入れ大学数は前年から7校増で過去最多となる95大学(華僑向けの暨南大学と華僑大学は含まず)、人数はマカオの高校卒業見込み生徒総数のおよそ4割にあたる1115人で、こちらは前年から5枠減。マカオ保送生入試は1月11、12日に実施された。

 マカオ政府政府高等教育支援オフィスが1月15日に発表した内容によれば、今回のマカオ保送生入試はマカオの41の高校に通う1065人が受験し、合格者数は過去最多だった前回から48人少ない966人だったとのこと。また、第一志望の合格者は前回から10人増の892人に上った。

 合格者が多かった大学の所在エリアは多い方から順に広東、北京、湖北。学部別では合格者の多かった順に教育、医、経済、経営、ジャーナリズムとのこと。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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