マカオで新たに新型コロナウイルス感染者1人確認…累計6人に、すべて武漢からの旅客

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、初の感染者が確認された1月22日以降、政府が矢継ぎ早に各種防疫対策を打ち出している。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは1月27日未明、マカオ域内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。マカオでは22、23日にそれぞれ1人、26日に3人が確認されており、感染者は累計6人に。すべてが武漢からの旅客となっている。

 27日未明に発表された新たな感染者は、武漢出身の男性(15)で、26日に感染が確認された武漢出身の主婦の女性(39)=武漢滞在時に医療機関に8時間超滞在歴あり=の息子にあたる。家族4人でマカオを訪れており、同行していた患者の父親、弟については新型コロナウイルス検査結果で陰性だったが、コロアン島にある公共衛生臨床センターへ隔離の上、経過観察を行っているとした。

 なお、この家族は22日に中国・珠海市の横琴新区からコタイ・イミグレーション(蓮花口岸)経由で陸路マカオ入り。マカオに到着した後、ヴェネチアンマカオに宿泊し、25日からはシェラトンマカオに宿泊先を変更していたという。

 マカオ政府は防疫体制強化のため27日から武漢市含む湖北省からの入境制限、マカオ滞在中の武漢市含む湖北省からの旅客に対する強制隔離などの措置を講じると発表済み。

湖北省からの入境制限やマカオ滞在中の湖北省からの旅客に対する強制隔離などの新たな防疫措置が発表されたマカオ政府による記者会見=2020年1月26日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センター)

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