マカオ、カジノ客のマスク着用が必須に…新型コロナウイルス防疫対策の一環

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオに大小合わせておよそ40軒あるカジノ施設では、防疫対策を講じた上で、これまでのところ全施設で通常通りの24時間営業を継続している状況(ただし、イベント等は多くが中止)だ。

 カジノにおける具体的な防疫対策として、1月上旬からカジノ施設入口への体温測定装置の設置、同月22日からカジノフロアでの業務に従事するスタッフのマスク着用義務化、27日からはマカオ入境前14日以内に武漢市を含む湖北省滞在歴のある人のカジノ入場禁止が実施されている。

 マカオのギャンブル規制当局にあたるDICJは2月1日、カジノにおける追加の防疫措置として、同日午後11時以降すべてのカジノフロア入場客にマスクを着用させるようカジノ運営6社に要求した。これに伴い、カジノ運営企業はカジノフロアにおいてマスクを着用していない客を発見した場合、退場させることができるようになる。

 本稿執筆時点(マカオ時間2月2日午前9時30分マカオにおける新型コロナウイルス感染確認者数は7人で、いずれも武漢からの旅客。最後の感染確認は27日夜で、以降の新規感染確認はない。

新型コロナウイルス防疫対策としてマカオのカジノでは従業員と客のいずれもマスク着用が必須となった(写真:DICJ)

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