マカオ、学校再開初日から連日痴漢行為…39歳無職の男逮捕=女子高生38人が被害報告

 マカオでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する防疫措置として、1月下旬の春節(旧正月)前に公立・私立の別なくすべての学校が休校となった。

 近日、マカオ域内における状況が落ち着いたことを受け、5月4日から高中(日本における高校に相当)が再開となったばかりだ。

 マカオ司法警察局は5月8日、学校再開初日から数日にわたりマカオ半島北部にある高中に通う多くの女子生徒に対する痴漢行為により、無職のマカオ人の男(39)をセクシャルハラスメント罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 警察によれば、学校安全連絡網を通じて学校側から通報があり、学校が再開した5月4日から連日にわたって38人の女子生徒が下校後に学校付近で見知らぬ男に臀部や大腿部などを触れられる痴漢被害に遭ったとのこと。警察では、事態を重くみて即時捜査に着手し、被害に遭った生徒から状況及び容疑者の特徴などのヒアリングを行い、5月7日の下校時間後のパトロール中に容疑者の身柄確保に成功した。

 容疑者は警察の調べに対して犯行を否認しているものの、学校周辺や学校付近のショッピングセンターに設置された監視カメラ映像が犯行の一部始終を捉えており、複数の被害者による面通しにおいても、加害者であることが確認されたという。

 被害を報告した38人のうち、すでに7人(15〜18歳)が加害者の刑事責任を追求する姿勢を示しているとのこと。

マカオ司法警察局による事件に関するブリーフィングの様子=2020年5月8日(写真:マカオ司法警察局)

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