マカオ、中国本土からの入境制限を一部緩和…広東省珠海市居留のマカオ外地就労者身分証保有者が対象

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、マカオでは今年(2020年)1月下旬以降、さまざまな防疫措置が講じられている。域外からの流入を阻止するため、入境制限も次々と強化されており、ほぼボーダー閉鎖に近い状況となっている。

 目下、マカオの外地就労者身分証(通称:ブルーカード)を保有する場合でも、マカオへの入境に高いハードルが設定されている。例えば、外国籍の場合は入境拒否、中国(本土)籍の場合はマカオに隣接する中国珠海市にある指定の施設で14日間の隔離検疫を受けた上で、新型コロナ無感染証明書類を取得する必要がある。しかも、検疫にかかる費用は自費で、無感染証明書類は一度しか使うことができない。

 5月9日付のマカオ政府公報に一部入境制限を緩和する内容の行政長官令が掲載された。具体的には、同月11日午前6時から中国(本土)籍のブルーカード保有者のうち、「珠海市戸籍または珠海市居住証」及び「現地の衛生当局または珠海市認可施設が7日以内に発出した新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)陰性証明書類」を持ち、「マカオ健康コード(スマートフォンの特設サイトで健康状態、新型コロナ感染者との接触歴、14日以内の渡航歴を入力して三段階の審査結果が表示される)でグリーン(通行可)が表示」された場合、珠海市にある指定の施設における14日間の隔離検疫とマカオ入境時の指定場所における医学観察免除で入境を認めるというもの。

 また、9日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによる定例記者会見の中で、マカオと珠海市の間で新型コロナウイルス核酸検査陰性証明は相互認定されるとした上、11日午前6時以降、すべての中国本土からのマカオへの入境者に対して「7日以内に発出した新型コロナウイルス核酸検査陰性証明書類」と「マカオまたは広東省の健康コードで通行可が表示」されることを要件とすると発表。非マカオ居民(マカオ居民IDカードを保有しない者)が核酸検査陰性証明を提示できない場合は入境拒否、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)については即時検査を受けるアレンジがなされるとした。新措置がスタートすることによって、これまで中国本土の高流行エリアからの入境者を対象に6〜8時間の医学検査(検疫)を実施するためにマカオフォーラム内に設置していた医学検査ステーションは廃止されるという。

 なお、外国人の入境禁止、外国及び香港・台湾からの入境者に対する14日間の隔離検疫など、その他の入境制限については引き続き維持される。中国当局によるマカオ行き個人及び団体旅行許可の発給も停止が続いている状況。

 本稿執筆時点(5月10日午前10時)のマカオにおける累計患者数(感染確認)は45人。マカオにおける直近の新規感染確認は4月8日のことで、実に31日連続で新規感染確認ゼロ(輸入関連性症例に限ると42日連続ゼロ)となっている。累計退院者数は40人で、これまで死亡例はない。

5月9日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによる定例記者会見(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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