マカオ、記念切手の販売量が大きく落ち込む…コロナ禍インバウンド旅客大幅減響く

 マカオは独自の郵便制度を有し、毎年数多くの記念切手を発行している。マカオの記念切手は東西文化の交差点らしい独特のテーマ設定やデザイン性から世界的にも評価が高く、コレクターも多いことで知られる。

 マカオ政府郵電局の劉惠明局長は10月7日、「動物愛護」と「金庸の武侠小説」をテーマにした新記念切手の発行に関するプレス発表会に出席した際、コロナ禍で水際措置が強化されたことによるインバウンド旅客数が激減する中、記念切手の販売量が減少しており、保守的な見通しとして通期で対前年3分の1減になるだろうと述べた。年間予約分など固定分に大きな変化はないが、香港や広東省から日帰りで購入に訪れる流動分の販売が落ち込んでいるという。

 なお、今年6月24日にはマカオでは新型コロナの防疫に対する取り組みをテーマとした記念切手が急遽発行されるなど、時事性のあるテーマも採用されている。

最新の記念切手を紹介するマカオ政府郵電局の劉惠明局長(中央)=2020年10月7日(写真:GCS)

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