マカオの公共路線バス利用者数が前年の約8割まで回復…運行本数は需要上回る約9割に=新型コロナ流行状況落ち着いた状況続く中

 マカオでは、コロナ禍で外出需要やインバウンド旅客の減少に伴い、公共路線バスの運行本数の調整が実施されてきた。

 マカオにおける新型コロナの流行状況は落ち着いており、すでに160日超にわたって新規感染確認ゼロを維持している。市民生活は少しずつ正常化しているほか、マカオ同様に流行状況が落ち着いている中国本土との往来も本格的に再開し、インバウンド旅客が戻りつつある状況だ。

 12月10日に開催されたマカオ政府交通諮問委員会の会合後、政府交通事務局の林衍新局長が公共路線バスの最新の運営状況を明らかにした。林氏によれば、直近の1日平均のバス利用者数は前年の約8割にあたる約56万人(延べ、以下同)、運行本数は需要を上回る9割程度にまで回復しているとのこと。

 また、政府と委託先のバス会社との新コンセッションが来月(2021年1月)1日からスタートするのにあたり、来年第1四半期に一部路線で車両の大型化、臨時便の増発によるキャパシティの拡大を行うなどの利便性向上策を実施するとした。

 マカオの主な公共交通機関は公共路線バスで、その路線数は深夜バスも含めて80以上あり、網の目のような路線ネットワークが形成されている。なお、新型コロナ防疫措置の一環として、現在もバス利用時のマスク着用は必須。

新型コロナ防疫措置の一環としてマスク着用が必須化されているマカオの公共路線バス(資料)=2020年2月、關閘バスターミナル(写真:DSAT)

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