香港、12/22単日の新型コロナ新規感染確認数63人…1ヶ月内最少=輸入性10人中2人が変異種出現で警戒高まる英国からの入境者

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月22日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が63人だったと発表。内訳は市中感染が53人、輸入性が10人。新規感染確認数は3日連続で2桁にとどまり、直近1ヶ月で最少となった。市中感染のうち感染経路不明は13人、輸入性のうち2人が感染力が高いとみられる変異種出現で警戒高まる英国からの入境者だった。香港政府は12月22日午前0時から英国からの旅客便の香港国際空港への乗り入れ及び過去14日以内に英国内に2時間以上滞在した人(香港居民IDカード保有者含む)の香港国際空港行き航空便への搭乗をそれぞれ禁止するなど水際措置を強化したばかり。このほか、陽性予備群が30人超いるとのこと。

 市内各所で集団感染(クラスター)も相次ぎ確認されており、この日も既知の複数事案に関連した感染確認があった。集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も続いている状況。また、後に感染が確認された2人の患者を12月15日と18日に診察した私立クリニックの医師の感染も新たに判明。医師は患者の喉や肺の検査を担当したという。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8301人、退院者数は6995人、死者数は132人。

 なお、香港衛生当局によれば、これまでのところ香港での感染確認者の中に変異種ウイルス事例はなかったとのこと。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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