マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張工事、2021年末完成予定…年間旅客輸送量キャパシティ1000万人まで増強

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは12月23日、同月16日に同社の幹部らが旅客ターミナルビル南側拡張工事の進捗状況などを視察したと発表。

 マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張工事は今年(2020年)3月11日に着工。同社によれば、施工業者から今回の視察時点において3割超の進捗度と報告を受けたとのこと。完成予定は来年(2021年)末とした。

 拡張部の延床面積は約1万8000平米、ボーディングブリッジを3本を新設(既存のものを含めて計8本体制)し、運用開始後の年間旅客輸送量キャパシティは現状の延べ780万人から約延べ1000万人まで増強できるという。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。昨年の年間旅客数は対前年16%増の延べ960万人超に達した。年間旅客数が前年を上回るのは2012年以来8年連続、開港以来最多記録の更新は2015年から5年連続のこと。

 ただし、今年1月後半以降、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、多くの路線が運休を余儀なくされており、旅客数は大幅に減少している状況。年初に発表した年間旅客数見込みの1035万人の達成は困難とみられるが、将来的に需要は回復するとの見込みで、隣接する海の玄関口、タイパフェリーターミナルと連動した第2旅客ターミナルの開発計画も進められている。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張部の工事現場の様子=2020年12月16日(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  3.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun