香港、12/27単日の新型コロナ新規感染確認数70人…市中感染69人中感染経路不明が23人=医療機関クラスター拡大

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月27日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が70人だったと発表。内訳は市中感染が69人、輸入性が1人。新規感染確認数は8日連続で2桁にとどまったが、3日連続で増加している。市中感染のうち感染経路不明が23人に上った。

 輸入性の新期感染確認者は12月7日に英国からキャセイパシフィック航空CX250便で香港へ入境した18歳の男性とのこと。隔離検疫を終えて自宅に戻った後、帰国後19日目に実施した検査で陽性が確認された事案だったとのこと。ただし、自宅に戻ってから家族と集まって食事をしたことなどから市中感染の疑いもあるとして、分析のためウイルス遺伝子配列検査を実施するという。

 第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。前日明らかになった東九龍にある聯合医院の院内クラスター関連について、この日は新たに7人の新規感染と6人の感染疑いが確認され、感染者の累計は19人(患者12人、職員7人)に。香港衛生当局では、12月15日から27日に動員の2D病室及びICUに2時間以上滞在した人を強制検査の対象とすることも明らかにした。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8611人、退院者数は7474人、死者数は136人。

 香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したことなどを受け、近日相次いで防疫措置の厳格化を図っている。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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