香港、1/25の新型コロナ新規感染確認数73人…生後1ヶ月未満の乳児も=2日間の局地封鎖で約7000人に強制検査、13人の感染確認

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府は1月25日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が前日から3人減の73人だったと発表。内訳は市中感染が69人、輸入性が4人。市中感染例の中には生後1ヶ月以内の乳児も含まれているという。市中感染のうち感染経路不明は前日から11人増の38人だった。このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は60人超とのこと。

 1月に入って以降、新規感染者が集中して確認されていることを受け、九龍半島の油麻地(ヤウマテイ)から佐敦(ジョーダン)にかけてのエリア一帯(油尖旺区)と深水埗(サムソイボウ)エリアで強制検査の対象が拡大されている。同エリアの特定区画(コア区画)居住者については感染者の有無に関係なく、それ以外については感染者が1人以上出現したビルの住民がそれぞれ対象となる。

 1月23日午前4時から25日午前3時半頃までの約2日間にわたって、佐敦エリア内の一部が制限区域として封鎖された。いわゆる局地ロックダウンにあたり、政府が住民など制限区域内の滞在者に対する強制検査を実施するというもの。香港で封鎖が実施されるのはコロナ流行下で初めてのケース。封鎖エリア内では約7000人近くが検査を受け、結果13人の感染が確認された。感染者と密接接触者は医療機関と隔離センターに搬送済みとのこと。当局では、訪問時に応答のなかった473戸の住民について、追跡を行うとしている。

 油尖旺区のケースがクローズアップされているが、この日の新規感染確認者のうち同区はの居住者は14人(封鎖エリア含む)となっており、他のエリアが安全というわけではない。市内各所で集団感染(クラスター)の発生や集合住宅、宿舎、医療機関、高齢者介護施設等における感染連鎖も続いている状況。感染経路不明も毎日のように一定数(この日は市中感染者の過半数)が確認されていることから、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている可能性が指摘されている。香港は人口密度が高く、交通機関も発達しており、エリアを跨ぐ人の移動が多い土地柄。

 ここまでの香港における累計感染確認数は1万0159人、退院者数は9056人、死者数は170人。

佐敦エリアに設定された制限エリア内を視察する香港政府民政局の徐英偉局長(右)と食物・衛生局の陳肇始局長(中)=2021年1月23日(写真:news.gov.hk)

 香港政府は早期に市中感染ゼロを達成することを目標として掲げ、状況に応じた施策を打ち出している。12月下旬に英国や南アフリカで変異種のウイルスが出現し、香港にも流入したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、ソーシャルディスタンス措置(飲食店での同席数を2人までとし、夕食時間帯の営業を禁止するなど)及び学校の対面授業の見合わせ期間の延長、感染者が確認されたマンション・雑居ビル等を対象とする強制検査、水際対策の厳格化、密接接触者追跡センターの稼働などが進んでいる。

 一方、香港の隣にある人口約68万人のマカオでは、1月21日に約7ヶ月ぶりに新規感染確認があった。ドバイからの入境者(帰郷者)で、輸入性事例にあたる。ただし、市中における感染確認に関しては1月25日まで302日連続ゼロ。すでに中国本土との往来制限の緩和が進み、中国本土からのインバウンド旅客が戻りつつある中でも長期にわたって市中感染ゼロを維持できていることから、域内、周辺地域、世界の流行状況に応じて迅速に防疫措置の内容を調整する方策が機能しているといえる。

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