マカオカジノIR運営ウィンマカオが2020年Q4業績発表…コロナ禍苦戦続くも入境制限の緩和で業績回復傾向

 マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するウィンマカオ社は2月5日、昨年第4四半期(2020年10〜12月)の業績を発表。

 同社の昨年第4四半期の営業収入は前年同期比63.8%減の約4.03億米ドル(日本円換算:約425億円)にとどまり、株主に帰属する純利益は約1.4億米ドル(約148億円)の赤字となった。前年同期は1.8億米ドル(約190億円)の黒字だった。調整後プロパティEBITDAは88%減の3900万米ドル(約41億円)。いずれの指標も第3四半期から改善傾向が見受けられる。

 ウィンマカオの親会社にあたる米ウィンリゾーツの昨年通期の調整後プロパティEBITDAは3.242億米ドル(約342億円)の赤字で、このうちマカオ事業分が2.368億米ドル(約249億円)を占めた。

 ウィンリゾーツのマット・マドックスCEOは昨年第4四半期業績発表にあたり、マカオでは入境制限の緩和が少しずつ進んだことで、調整後プロパティEBITDAは黒字転換し、中でもカジノのプレミアムマス部門の事業が突出しているとコメントした。

大型カジノIR「ウィンパレス」(資料)=マカオ・コタイ地区、2020年5月本紙撮影

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