マカオの20年12月新規住宅ローン承認額、前月から10.0%上昇…2ヶ月連続プラス

 マカオ政府金融管理局が2月9日に公表した昨年(2020年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続上昇、商業不動産向けは3ヶ月ぶり上昇となった。

 昨年12月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から19.0%上昇の34.7億マカオパタカ(日本円換算:約458億円)。対前月2ヶ月連続プラス。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から18.4%上昇の34.3億マカオパタカ(約452億円)で、全体の98.7%を占めた。非居民向けについては前月のベースが低かったことから79.9%増の4500万マカオパタカ(約6億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10月から12月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は30.4億マカオパタカ(約401億円)で、同年9月から11月との比較で26.7%減。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から56.7%上昇の4.9億マカオパタカ(約65億円)。前年同月比では3.0%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から5.9%増となる19.6億マカオパタカ(約259億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶりプラスに。このうち、マカオ居民向けが6.1%上昇の19.4億マカオパタカ(約256億円)で、全体の99.3%を占めた。非居民向けについては17.3%減の1400万マカオパタカ(約2億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10月から12月の月次平均値は22.8億マカオパタカ(約301億円)で、9月から11月との比較で38.1%減。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 昨年12月末時点の住宅ローン融資残高は前月から横ばい、前年同月から1.8%増となる2349.2億マカオパタカ(約3兆0985億円)。マカオ居民が占める割合は94.4%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%上昇、非居民向けについては1.3%下落。

 商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から2.8%減、前年同月から5.6%減となる1685.7億マカオパタカ(約2兆2234億円)。マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から2.9%、非居民向けが1.7%のそれぞれ下落。

 昨年12月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から横ばい、前年同月から0.02ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.50%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇だった。

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