マカオIR運営大手GEGが2020年通期の業績発表…コロナ禍で大幅赤字も調整後EBITDAは4Qにプラスへ転じる

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は2月25日、昨年第4四半期(2020年10〜12月期)及び通期の業績を公表。

 同社発出のプレスリリースの内容によれば、昨年通期のグループの純売上高は前年から75%減の129億香港ドル(日本円換算:約1765億円)、調整後EBITDAはマイナス10億香港ドル(約-137億円)、株主に帰属する純利益(NPAS)はマイナス40億香港ドル(約-547億円)だった。

 なお、第3四半期にマイナス9億香港ドル(約-123億円)だった調整後EBITDAは、第4四半期に10億香港ドル(約137億円)のプラスに転じた。第4四半期の純売上高についても、第3四半期から229%増の51億香港ドル(約697億円)に。改善要因はインバウンド旅客の回復(註:中国本土との往来制限の緩和が進む状況)と継続的に行っている経費削減による効果とした。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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