マカオ政府が局地ロックダウン訓練を初実施…新型コロナ防疫対策の一環

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計48人。内訳は域外からの輸入性が46人、輸入関連性事案が2人。市中感染例は3月17日まで353日連続ゼロを維持しており、昨年7月中旬からの中国本土との往来制限緩和後も封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロを維持している。

 マカオ新型コロナウイルス感染症対策センターとマカオ警察総局は3月17日、コロアン島にある大型集合住宅を舞台に局地ロックダウン訓練を初めて実施した。

マカオで初実施された局地ロックダウン訓練の様子(写真:GCS)

 局地ロックダウンは中国本土や香港で実施されている防疫措置で、感染者の出た特定の区画、ストリート、ビル単位といった小規模範囲で封鎖を行い、範囲内にいる全員に対してウイルス検査を実施し、他の感染者の発見を図るもの。

 今回の訓練では、市中感染とみられる感染者が確認されたとのシナリオで実施され、感染者の住む集合住宅及び周辺エリアを封鎖。当局スタッフと住民ら約550人が参加し、ウイルス検査場の仮設、密接接触者の指定場所への移送、車両と人の出入りの管理、食材など生活必需品の搬入などの手順が確認され、約2時間半で終了した。

 訓練は総じてスムーズに進行したとのこと。今後の総括を経て改善できるところがあれば対処を進めるという。

マカオで初実施された局地ロックダウン訓練の様子(写真:GCS)

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