マカオ政府、英アストラゼネカ製新型コロナワクチンの供給見合わせへ

 マカオ政府衛生局(SSM)の羅奕龍局長は4月15日、英国アストラゼネカ社製の新型コロナワクチン(アデノウイルスベクターワクチン)のマカオへの供給を見合わせる方針を明らかにした。

 マカオ政府からアストラゼネカ社に対して提案したもので、すでに同意を得ているとした。アストラゼネカ社製のワクチンは当初予定では今年中頃にマカオへ到着する予定だった。

 羅局長は、世界保健機関(WHO)がアストラゼネカ社製のワクチンを使い続けるかどうかについて明確な答えを出しておらず、最新の勧告ではワクチン接種のメリットがリスクを上回るとされているが、すでに供給済みの2種のワクチン(中国・シノファーム製の不活化ワクチンとドイツ・ビオンテック社製のmRNAワクチン)の在庫が十分にあるマカオの現状を考慮すれば、アストラゼネカ社製を導入する緊急性はないとした。また、政府とアストラゼネカ社は安全なワクチンを供給する義務があるとし、今後双方で密なコミュニケーションを図っていくいう。

 アストラゼネカ社製の新型コロナワクチンについては、先に香港政府も年内の供給を見合わせる方針を明らかにしている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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