マカオ、消費者物価指数が7ヶ月連続マイナス…2021年3月=年率でもマイナイスに

 マカオ政府統計調査局が4月23日に公表した資料によれば、今年(2021年)3月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は102.29で、前年同月から0.97%下落。7ヶ月連続マイナスとなった。マイナス幅は前月から0.02ポイント拡大。

 同局では、前年同月比での主な下落要因として、団体旅行費用と通信サービス費用の値下がり、さらには豚肉、ガソリン、衣料品価格の下落を挙げた。一方、航空券、ホームヘルパー報酬、問診サービス、ホームサービス費用は上昇した。

 分類別では、レジャー・文化(-10.27%)、通信(-7.80%)の指数が大きく下落した一方、医療(+2.57%)、家庭用設備・サービス(+2.00%)は上昇。

 今年3月の総合消費者物価指数は前月から0.28%下落。春節(旧正月)後に団体旅行費用とホテル価格が下落に転じたことで、レジャー・文化(-2.24%)の指数下落につながった。ガソリン小売価格の上昇も航空券価格が下落したことで、交通(-1.57%)の指数も下落。一方、アルコール飲料の小売価格上昇を受け、酒・たばこ(+0.37%)の指数は上昇。食品・ノンアルコール飲料(+0.04%)の価格指数はわずかな上昇で、外食サービス費の上昇分を野菜と鮮魚・海産品価格の下落が相殺したことによる。

 今年3月までの直近12ヶ月の総合消費者物価平均指数は、前の12ヶ月から0.09%下落。分類別では、通信(-10.41%)、レジャー・文化(-7.69%)、衣料・履物(-6.82%)の指数下落が目立った。

 今年第1四半期(1〜3月)の総合消費者物価平均指数は102.39で、前年同時期から1.04%下落。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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