13年第1季小売業販売額17%伸びる、先行き見通しは慎重

マカオ政府統計調査局は21日、今年(2013年)第1四半期小売業販売額が前年同期比17%増の154.3億パタカだったと発表。小売業は好調を維持している。

内訳は、時計・ジュエリーが全体の約30%を占める46.2億パタカで、以下百貨店商品15%、皮革製品11%、成人衣料10%、自動車及びスーパーマーケット雑貨がそれぞれ6%ずつ。

価格要素を除いた今年第1季の小売販売額は前年比15%上昇。明確な伸びを示した商品群として、靴類29%、百貨店商品24%、自動車24%、通信設備22%、化粧品21%のそれぞれ増。販売商品量は前四半期比8%増、そのうち通信設備が18%増、時計及びジュエリーが14%増と最大の伸び幅、一方自動車は11%減。

小売業者に対する聞き取り調査の結果では、商品販売数量について前回調査から13ポイント減となる56%が前四半期と比べ安定もしくは増加、44%が減少と回答。価格については小売業者の64%が変わらず、24%が上がった、12%が下がったとした。

前年同期との比較で約74%の小売業者が在庫水準は標準レベルにあったとし、13%が在庫不足との認識。

第2四半期への展望については、18%の小売業者が前四半期と比較して販売量が伸びると回答、50%が現状維持、減少が32%。また、価格は70%が安定を維持、上昇が20%、下落としたのが9%。小売業者の間では安定しながらも、慎重に先行きを伺う見方が広がっているようだ。

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

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