香港、空港業務従事者1人が新型コロナ変異株感染…感染経路不明、34日ぶりの市中感染確認例=7/11

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例とされたが輸入例との関連性確認後に変更)があった。

 香港政府の発表によれば、7月11日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人で、患者は香港国際空港での業務に従事する男性(50)とのこと。L452R変異株(いわゆるデルタ株)に感染しており、感染経路は不明という。市中感染確認は34日ぶりとなる。

 患者は香港国際空港の制限エリア内にあるエプロンエリアで運搬業務に従事していたというが、航空機のクルーや乗客と直接的な接触、交流はなかったとのこと。また、7月1日にビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の1回目の接種を済ませていたという。

 香港衛生当局は7月10日から11日にかけて、九龍・黄大仙にある患者の住居周辺を局地ロックダウンし、対象地域内の全住民に対する強制ウイルス検査を実施。勤務先の同僚ら約90人が密接接触者として検疫センターに移送されたほか、患者が潜伏期間中に立ち寄ったレストラン、理髪店、テーマパークなどに居合わせた人に対する強制検査を展開している。これまでのところ、これらの対象者の中から新たな感染確認例は出現していない。

 上述の通り、6月下旬にも香港国際空港での業務に従事する男性の感染確認例があったが、今回の患者とは顔見知りではなかったとのこと。香港衛生当局では、空港における無症状感染者による感染伝播の恐れもあるとし、数万人規模に上る空港業務従事対象の強制検査を実施する考えを示している。

 このほか、7月11日夕方時点では、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)はいないという。

 香港における過去14日間(6月27日〜7月10日)累計の新規感染確認は39人で、内訳は輸入性が37人、輸入関連性が2人。ここまでの累計感染確認数は1万1952人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月10日午後8時時点のワクチン接種率は37.7%(1回目の接種完了)、26.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は434万1529回、1日あたり接種回数は6万4018回(7日移動平均値6万1819回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに450日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。現時点で具体的なスケジュール及び詳細条件は未発表ではあるものの、香港の感染経路不明の市中感染ゼロが14日にわたって維持できれば条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が実現するとされている。ただし、感染経路不明の変異株感染例が出現したことを受け、状況は流動的となった。

感染経路不明の変異株感染確認例の出現により局地ロックダウンが実施された九龍・黄大仙エリアの一角での強制検査受検状況確認作業=2021年7月11日(写真:news.gov.hk)

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