マカオIR運営大手GEGが2021年2Q及び1Hの業績発表…漸進的な回復の兆し続く=ラッフルズホテルは2022年早期開業予定

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は8月12日、今年第2四半期(2021年4〜6月期)及び上期(1〜6月)の業績を公表。

 同社発出のプレスリリースの内容によれば、上期のグループの純売上高は前年同期比71%増の107億香港ドル(日本円換算:約1518億円)、前年同期はマイナス11億香港ドル(約156億円)だった調整後EBITDAは20億香港ドル(約284億円)、株主に帰属する純利益は同じくマイナス29億香港ドル(約411億円)から9億香港ドル(約128億円)に。第2四半期のグループの純売上高は前年同時期から44億香港ドル(約624億円)、今年第1四半期から5億香港ドル(約71億円)のそれぞれ増となる56億香港ドル(約795億円)、調整後EBITDAは前年度同時期のマイナス14億香港ドル(約199億円)、今年第1四半期の8億5900万香港ドル(約122億円)から11億香港ドル(約156億円)に。また、今年第1四半期の調整後EBITDAは4億4400万香港ドル(約63億円)の損失だったが、直近12ヶ月間では21億香港ドル(約298億円)の黒字へ転換したとのこと。効果的なコスト管理の継続により漸進的な回復の兆しが続く状況。

 コタイ地区にある旗艦IR(統合型リゾート)ギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズ拡張計画については、2021年3月に発表した新ホテル「ラッフルズ アット ギャラクシー マカオ」(全室スイート、約450室)のオープン予定時期を今年下半期から2022年早期に変更した。これに続いて、MICEおよびエンターテインメント市場の回復を見込み、MICE施設の「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンション・センター」と新ホテル「アンダーズ マカオ」が開業予定という。

 このほか、モナコ公国のモンテカルロSBMとともに、日本の長期的な見通しに関心を持っているとのこと。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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