コロナ禍2020年マカオの国際収支は黒字も経常収支は対前年84%減

 マカオ金融管理局は8月26日、2020年のマカオと世界各地の対外経済取引を反映した国際収支バランスシートを公表。

 2020年のマカオの国際収支(初歩推計)は213億マカオパタカ(日本円換算:約2925億円)の黒字だった。このうち、経常収支が237億マカオパタカ(約3254億円)の黒字だったが、前年から1278億マカオパタカ(約1兆7549億円)の減少で、下落幅は84%。

 2020年のマカオの貨物輸出は前年から約1.3倍増、オフショア価格計算の貨物輸入は0.1%増で、貨物収支の赤字は前年から194億マカオパタカ(約2664億円)減の646億マカオパタカ(約8871億円)に。同時に、コロナ禍によるツーリズムサービス輸出減の影響により、2020年のサービス収支の輸出額は75%縮小、サービス輸入額も36%減となり、サービス収支の黒字は前年から8割減の604億マカオパタカ(約8293億円)にとどまった。

 このほか、2020年のボーダーを跨ぐ所得の流れを反映する第1次所得収支は401億マカオパタカ(約5506億円)の純流入、マカオ居民と外地居民との間の経常移転を反映する第2次所得収支は122億マカオパタカ(約1675億円)の純流出だった。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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