マカオ、新型コロナ市中感染確認例相次ぎ出現…累計74人に=三度目の全市民対象PCR検査スタート

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは現地時間10月4日夜、同日2人目、3人目の新型コロナ感染確認例を相次ぎ発表。マカオにおける新型コロナ感染確認者数は累計74人に。

 第73例の患者はマカオで内装工として就労し、マカオ半島・祐漢エリアに居住する中国本土出身の男性。4日午前に感染確認された第72例の患者と同じ現場で働いていたことから、密接接触者として隔離検疫の対象となっていた。7月3日と8月3日に新型コロナワクチンを2回接種済みで、9月26日と30日に受けたPCR検査結果は陰性だったが、密接接触者として4日に受けたPCR検査結果が陽性となり、感染確認に至った。

 第74例の患者はマカオで就労するベトナム国籍の男性。第72例及び第73例の患者と同じ現場に居合わせたという。9月15日に新型コロナワクチンの1回目の接種を受けていたとのこと。第73例の密接接触者として4日に受けたPCR検査結果が陽性となり、感染確認に至った。

 目下、衛生当局が第73例と74例の感染経路の調査を進めているとのこと。第72例の患者についても、これまでのところ感染経路不明となっている。

 第72例の患者が確認された後、患者の住居滞在先のホテル及び作業場となった建物など市内複数箇所が局地ロックダウン(閉塞管理)となっており、新たに第73例の住居周辺についても局地ロックダウンが実施されている。

 マカオでは、4日午後9時(マカオ時間)から全市民及びマカオ滞在者(旅客等)を対象としたPCR検査がスタートした。全市民PCR検査の実施は8月初旬、9月下旬に続いて三度目となる。第一次、第二次はいずれも全員陰性だった。第三次の検査期間は過去二回と同様の72時間以内だが、衛生当局は目標として48時間以内の完了を掲げている。

 マカオ政府は市中における伝播リスクが存在するとし、市民に対して家中に留まるよう呼びかけている。

三度目の全市民対象PCR検査の実施に向けた会場の消毒作業の様子=2021年10月4日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)では、観光業における秩序維持の取り組みの一環として、無免許ツアーガイ…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月20日、今年(2025年)2月の訪マカオ外客数(イン…
  3.  マカオ特別行政区政府経済財政長官の戴建業氏は3月19日、マカオにおいてポルトガル語圏諸国の大使団…
  4.  マカオ保安長官弁公室(GSS)は3月19日、同月18日から19日にかけて、マカオで「第26回粤澳…
  5.  マカオ政府文化局(ICM)は3月18日、このほど中国の第6次国家級無形文化財継承人リスト(942…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年3月号
(vol.141)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun