マカオ、新型コロナワクチン接種率7割達成

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは11月19日、同日午前11時までに新型コロナワクチン接種率が7割に達したと発表すると同時に、市民のワクチン接種プロジェクトへの協力に対して感謝の意を表した。

 マカオ政府はかねてより免疫の壁の構築に必要とされる接種率7割の早期達成を目標に掲げ、接種が受けやすい環境づくりを進めてきた。マカオでワクチン接種がスタートしたのは今年(2021年)2月上旬のことで、7割達成に要した時間は約9ヶ月となる。

 同センターによれば、接種対象となる12歳以上人口に限った接種率は78.8%とのこと。年齢層別の接種率は、12〜19歳が58.5%、20〜29歳が91.4%、30〜39歳が94%、40〜49歳が97.8%、50〜59歳が79.3%、60〜69歳が57.8%、70〜79歳が37.1%、80以上が12.2%。

 同センターでは、高齢者やワクチン未接種の人が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合の重症化及び死亡リスクが高いとする研究結果も報告されており、現状マカオにおける高齢者の接種率は低迷しており、未接種の人、特に60歳以上の人については、速やかに接種を受けてほしいと呼びかけた。

 なお、ほぼ同時期にワクチン接種がスタートした香港においては、政府が9月末までに接種率7割を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月に入って以降も未達が続く。香港の11月18日午後7時時点のワクチン接種率は69.6%。

ビオンテック製のmRNAワクチンの接種を受けるマカオ居民(資料)=2021年3月3日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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