中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は陝西省と浙江省中心に37人…広東省では6日連続、北京市でも出現=12/19

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月20日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月19日の中国本土における新規市中感染確認は37人(前日から7人減)だったとのこと。内訳は陝西省24人(西安市21人、延安市2人、咸陽市1人)、浙江省10人(紹興市9人、杭州市1人)、広東省2人(東莞市)、北京市1人(通州区)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは65日連続。市中の無症状感染例についても5日連続で出現し、雲南省1人(徳宏タイ族チンポー族自治州)、陝西省1人(西安市)の計2人。

 12月19日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1736人(うち輸入性が622人)で、重症者は5人(輸入性4人)。無症状の患者511人(輸入性463人)が医学観察下にあるとのこと。

 目下、11月下旬以降の内モンゴル自治区、黒竜江省、浙江省、陝西省における感染確認増や各地での新規感染確認例の出現により、再び感染確認者数に占める市中感染患者が過半数となっている。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。近日、浙江省の3市を中心に全国各地で散発的な感染例の出現が相次いでおり、今後の行方が気がかりだ。香港マカオと陸で接する広東省でも直近6日連続で複数人の感染確認が出現している。

 直近の広東省における新規感染確認例は東莞市大朗鎮に集中しており、12月13日から19日までの累計は13人に。東莞市大朗鎮と陝西省西安市での流行はデルタ変異株で、同一感染源の可能性が高いという。

 このほか、マカオ特別行政区では12月19日まで71日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同72日連続ゼロを維持した。具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められているとされる。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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