香港、新型コロナ新規感染確認1514人…2日連続最多更新、4歳男児含む3人死亡=2/12

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。2月に入って以降、市中における新規感染確認数が急増し、その多くが感染経路不明となるなど、状況が深刻化している。

 香港衛生当局の発表によれば、2月12日午前0時時点集計の単日の新規感染確認は1514人で、内訳は市中が1509人、輸入性(海外からの入境者)が5人。市中感染例の大半がオミクロン株感染疑い。

 単日の感染確認数は流行開始以来最多を2日連続更新。直近5日間で4度目の4桁台となった。さらに、明日以降に感染確認される可能性の高い初歩陽性者も1500人超に上るとのこと。

 また、新たに3人の死亡が確認され、第5波下での新型コロナによる累計死亡者数は8人となった。新たに確認された3人のうち1人は4歳男児。患者は2月11日午前3時に医療機関へ救急搬送されたが、この時点で心肺停止状態で、強心剤の投与を含む蘇生措置も実らず、同日午前4時16分に死亡が確認された。その後、患者から採取した検体を検査した結果、初歩陽性だったことが判明した。残る7人については70〜90代の高齢者。

 香港衛生当局は12日夕方の会見の中で、今後しばらくの間、感染確認数は高位を維持することを覚悟する必要があるとし、目下、新型コロナの流行開始から2年間で最も厳しい状況にあり、市民に対してできるだけ外出せず、集まらず、家の中で過ごすよう呼びかけるとともに、伝播を断ち切るには時間を要するとの見方を示した。また、医療システムが逼迫する中、検査結果が陽性と判明した場合でも、病院へ搬送されるまでに数時間あるいは数日間の待機が必要になる事態も想定してほしいとした。

 香港では市中で出現した感染確認及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人、下水から陽性反応が検出されたエリア等が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)や強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、域外からの流入防止を目的とした水際措置の引き締めなどの策も講じられている。

 香港の2月11日午後8時時点のワクチン接種率は82.4%(1回目の接種完了)、73.7%(2回目の接種完了)となっている(※1月21日から新たに接種対象となった5〜11歳は含まず)。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、市中感染確認例が相次ぎ出現したこと、ワクチンパスポート(所定施設入場時に1回以上のワクチン接種証明を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から上昇傾向が続く。11日の接種回数は9万2610回で、単日最多記録を5日連続更新した。政府は免疫の壁を構築するための目標として、接種率9割の達成を掲げており、ワクチンパスポートが10日から一部で先行スタートしている。

九龍・深水ポ地区にある団地「元州邨」の特定棟(元盛樓)で実施された強制ウイルス検査の様子。検査を通じて23人の初歩陽性者が見つかった=2022年2月11日(写真:news.gov.hk)

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