マカオ税関、新型コロナ流入防止へ密航対策強化

 新型コロナの流行第5波が続く香港では、2月に入って以降、感染確認数が急上昇し、深刻な状況となっている。

 近日、中国本土の各地において、香港からの密航者が相次ぎ感染確認されたことを受け、密航船が到着したとされる広東省沿岸一帯を中心に警戒が高まっている。

 海を隔てて香港と隣接しているのは、マカオも同様だ。澳門海關(マカオ税関)は2月19日、新型コロナの流入を阻止するため、違法な密航による人と物の往来に対する取り締まりを強化して望んでいることを明らかにした。

 具体的には、防疫対策部門の人員を増やし、船舶及び車両とドローンを連携したパトロールに加え、スマート海域サーベイランスシステムを用いて、密航多発地点の全天候モニタリング監視を行っているとのこと。スマート海域サーベイランスシステムについては、警戒区域内に不審物が進入した際にアラートが発出され、目標を自動追尾するという。このほか、マカオへ戻る船員や漁船乗組員のPCR検査受検状況の確認、寄港船内に密航者が隠匿されていないかのチェックも増員して実施しているとした。

マカオ税関は新型コロナ流入防止のため密航対策を強化(写真:澳門海關)


マカオ税関のスマート海域サーベイランスシステム(写真:澳門海關)

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