マカオ、2021年のMICEイベント開催件数と参加・入場者数がいずれも対前年増

 マカオ政府統計調査局は2月25日、昨年第4四半期(2021年10〜12月)及び通期にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 昨年第4四半期のMICE開催件数は同年第3四半期から92件増、前年同時期から13件増の163件、参加・入場者数についても同2.2倍、39.5%のそれぞれ増となる71.9万人(延べ、以下同)に上った。

 昨年第4四半期のコンベンション(会議)の開催件数は前年同時期から9件増の140件、参加者数は18.8%減の1.3万人。平均開催期間は0.1日延びて1.0日、使用会場総面積は10.6%減の7.9万平米。

 エキジビションは1件増の20件で、入場者数は41.3%増の70.5万人。このうち民間主催は1件増の14件で、入場者数は21.4%増の41.6万人。平均開催期間は0.2日短い3.2日、使用会場総面積は20.1%増の22.0万平米。

 インセンティブ活動の開催件数は3件、参加者数は565人。平均開催期間は2.3日、使用会場総面積は3823平米。

 昨年第4四半期に開催されたエキジビション主催者の収入は4985万パタカ(日本円換算:約7.2億円)、支出は1.2億パタカ(約17.3億円)。民間主催の14件に限った収入合計は4571万パタカ(約6.6億円)で、ブース賃料が52.9%、政府及びその他機関による補助金が47.1%を占めた。支出合計は4811万パタカ(約6.9億円)で、設営費25.1%、宣伝・PR費が16.6%。エキジビションの収入から支出と政府及びその他機関による補助を除いた収支は2391万パタカ(約3.4億円)のマイナスに。

 エキジビション出展社数は2515で、マカオからが48.3%、中国本土からが42.8%。来訪バイヤーは3.2万人で、マカオからが54.7%、中国本土からが44.4%。934の出展者から回答を得たアンケート調査結果によれば、収入の98.4%が商品販売によるもので、支出の44.2%を設営費、43.7%をブース賃料が占めたという。

 昨年通期では、MICE開催件数が前年から68件増の449件、参加・入場人数が53.2%増の140.1万人。コンベンション(会議)の開催件数は41件増の386件、参加者数は9.0%増の4.3万人。エキジビションは21件増の55件、入場者数は55.0%増の135.6万人。インセンティブ活動は6件増の8件、参加者数は3.1倍増の2468人。

 昨年開催されたエキジビションの収入合計は7697万パタカ(約11.1億円)、支出は1.7億パタカ(約24.5億円)。民間主催による47件のエキジビションの収入合計は7170万パタカ(約10.3億円)で、支出合計の7579万パタカ(約10.9億円)と政府及びその他機関による補助を除いた収支は3024万パタカ(約4.4億円)の赤字だった。ただし、赤字幅は前年から約1割改善した。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、昨年(2024年)マカオの文化産業調査結果を公表。 …
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、今年第3四半期(2025年7〜9月)の民間建築及び不動…
  4.  マカオ政府統計・センサス局が11月21日に公表した資料によれば、今年(2025年)10月の総合消…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者の禁止場所や赤信号での道路横断行為が…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年12月号
(vol.150)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun