マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増に…2022年1月

 マカオ金融管理局が3月14日に公表した今年(2022年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり増、商業不動産向けが2ヶ月連続減となった。

 今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から40.4%増の35.0億パタカ(日本円換算:約507億円)。対前月では2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から41.5%増の34.8億パタカ(約504億円)で、全体の99.3%を占めた。非居民向けは34.6%減の2500万パタカ(約3.6億円)。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は30.7億パタカ(約444億円)で、昨年10〜12月との比較で14.6%増。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から90.1%増の7.6億パタカ(約110億円)。前年同月比でも134.6%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から70.6%減となる32.3億パタカ(約468億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続減。このうち、マカオ居民向けが70.6%減の32.2億パタカ(約466億円)で、全体の99.6%を占めた。非居民向けについても65.5%減の1300万パタカ(約1.9億円)。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の月次平均値は89.7億パタカ(約1298億円)で、昨年10〜12月との比較で5.0%増。

 今年1月末時点の住宅ローン融資残高は多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.2%減、前年同月から1.7%増となる2391.8億パタカ(約3兆4621億円)。マカオ居民が占める割合は94.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについても1.6%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%増、前年同月から2.5%減となる1622.2億パタカ(約2兆3481億円)。マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.3%増、非居民向けが0.4%減。

 今年1月末締めの住宅ローン延滞率は0.29%で、前月から0.01ポイント上昇、前年同月から0.04ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.52%で、前月から0.07ポイント下落、前年同月から横ばい。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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