香港、新型コロナ新規感染者数は1万4068人…3日連続2万人以下、第5波累計は約105万人に=3/21

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 2月以降、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど、状況が深刻化している。目下、市中における伝播はオミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)が主とされている。

 香港衛生当局が3月21日夕方の記者会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規感染者数は前日から81人減(0.6%減)の1万4068人(輸入性5人含む)とのこと。3日連続で2万人を下回り、第5波開始以来の累計感染者数は約105万人となった。

 当局では、過去2〜3日は高齢者施設に絡む感染確認例が減少に転じたことで、総体的に安定した状況になったが、多くの入所者がすでに感染したかワクチンを接種したことによるものであり、今後しばらく様子を見る必要があるとした。

 公立病院における21日未明時点の直近24時間の感染者の死亡者数は179人(44〜103歳)で、これとは別に遅れて報告された死亡者が44人(14〜101歳)おり、第5波開始以来の累計死亡者数は5906人、総体死亡率は前日から0.01ポイント上昇の約0.56%に。なお、上述の14歳の死亡者は、高所から墜落して救急搬送された際の検査で陽性が判明したとのこと。

 2月以降の感染急拡大を受け、医療現場のキャパシティ不足が深刻化している状況。目下、政府がホテルの借り上げや公営住宅の転用、中国中央政府の支援も得て仮設の大規模隔離・治療施設の建設、医療支援チームの受け入れなどを進めて対処している。

 香港の3月20日午後8時時点のワクチン接種率は91.5%(1回目の接種完了)、82.1%(2回目の接種完了)となっている(※新たに接種対象となった3〜11歳は含まず)。3〜11歳の1回目接種率は57.4%。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。20日単日の接種回数(1〜3回目の接種合計)は4万1709回で、7日移動平均は6万3807回。年齢層別の接種率では、新たに接種対象となった3〜11歳のほか、70〜79歳と80歳以上が大きく平均を下回っており、接種率向上策が講じられている。

 このほか、行政長官臨席による21日午前の記者会見では、先に3月中実施予定と発表されていた全市民を対象とした強制PCR検査の実施計画について、しばらく実施しない方針が示された。また、現行のソーシャルディスタンス措置を4月20日まで延長し、感染状況が落ち着いている場合には4月21日から段階的に緩和、4月19日から幼稚園、小学校、国際学校の対面授業再開(中学校については22日実施予定の公開学力テスト後)、4月1日から香港入境時の隔離検疫期間を事実上短縮する見通しなども発表された。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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